フランス語の曜日、月、季節、西暦
曜日、月、季節、西暦
このページでは、曜日と月のカタカナ発音や、曜日と月を尋ねる表現などについて記載しておきます。ただし、文法的に説明できることは限られており、むしろ慣用表現として、丸暗記的な要素が強くなってしまいます。
曜日
曜日の発音はすべて規則的です。
フランス語 | カタカナ発音 | |
月曜 | lundi | ランディ |
火曜 | mardi | マルディ |
水曜 | mercredi | メルクルディ |
木曜 | jeudi | ジュディ |
金曜 | vendredi | ヴァンドゥルディ |
土曜 | samedi | サムディ |
日曜 | dimanche | ディマンシュ |
注意事項など
- 曜日を表す単語の冒頭は小文字にします(英語は大文字)。
- 週を列挙する場合、英語は Sunday(日曜)から始めますが、フランス語は lundi(月曜)から始めるのがふつうです。
- 週の名の略し方はいろいろです(略す場合は大文字・小文字の区別は流動的ですが、大文字で始めることが多いようです)。
よく見かけるのは
Lun Mar Mer Jeu Ven Sam Dim
ですが、2 文字で
Lu Ma Me Je Ve Sa Di
とすることもあり、またスペースに余裕がなければ一文字で
L M M J V S D
とすることもあります。ただし、火曜と水曜がどちらも M になってしまうので、これはカレンダーなどで規則的・周期的に並んでいる場合に限られます。火曜と水曜だけ 2 文字で Ma, Me を使い、それ以外は 1 文字にする手もあります。- 「曜日」はフランス語で le jour といいます。
ただし、jour は広く「日」という意味なので、「曜日」という意味であることを明確にしたい場合は le jour de la semaine(直訳すると「週の日」)という表現を使います。これは le jour du mois(直訳すると「月の日」、つまり日付 date と同じ意味)に対する表現です。
ただし、このページで取り上げるような表現では、単に jour といえば曜日を指します。
曜日に関する表現
- 「今日は何曜日ですか(今日は何曜日だっけ)?」は
Quel jour est-ce aujourd'hui ? または
Quel jour sommes-nous ?
On est quel jour ?
などといいます。quel は疑問形容詞で「どの」。quel jour で「どの曜日」つまり「何曜日」。
このように、曜日を尋ねる場合は quel jour(何曜日)という言葉を入れると覚えておけばよいと思います。- これに答える場合、たとえば「月曜日です」なら
C'est lundi. または
Nous sommes lundi.
On est lundi.
などといいます。
こうした表現では、曜日名には冠詞はつけません。
また、非人称の il は使わないので注意してください。
月
月の発音は少し不規則なものが含まれています。
フランス語 | カタカナ発音 | 発音上の注意 | 略号 | |
1月 | janvier | ジャンヴィエ | Janv. | |
2月 | février | フェヴリエ | Fév. | |
3月 | mars | マルス | s も発音する | - |
4月 | avril | アヴリル | - | |
5月 | mai | メ | - | |
6月 | juin | ジュアン | - | |
7月 | juillet | ジュイエ | Juill. | |
8月 | août | ウゥートゥ (ウゥー) | a は発音しない t も発音することが多い | - |
9月 | septembre | セプタンブル | p も発音する | Sept. |
10月 | octobre | オクトーブル | Oct. | |
11月 | novembre | ノーヴァンブル | Nov. | |
12月 | décembre | デッサンブル | Déc. |
注意事項など
- 月を表す単語の冒頭は小文字にするのが基本です(英語は大文字)。フランス語でも Janvier, Février のように大文字で書き始める人もいますが、伝統的には小文字にします(大文字で書き始めるのは英語の影響だとも言われています)。
- 略号では単語の冒頭で大文字もよく使われます。上の表に記載した以外は、もともと短い単語なので、ふつうは略しません。
- 余談ですが、r のつく月 les mois en r には牡蠣(かき)を食べても食あたりしないとされています。牡蠣のシーズンは冬で、偶然ながら 9 月から翌 4 月までの月の名には、綴りのどこかに r が含まれているからです(septembre, octobre, novembre, décembre, janvier, février, mars, avril)。
- なお「ことわざ編」では、1年365日に割り当てられた「聖人暦について」や「キリスト教の祝日カレンダー」を記載しています。
月と日にちに関する表現
- 「~月に」は前置詞 en を使って
en ~ というか、または
au mois de ~ (直訳すると「~の月に」)
といいます。
たとえば「1月に」は
en janvier または
au mois de janvier
といいます。- 「~月~日」という場合、日付の前には le をつけるのが決まりです。「~月~日」というように特定されると定冠詞がつくからです。
たとえば 4 月 25 日は
le 25 avril
といいます。
フランス語で書かれた記入用紙で、隅のほうに le _______ と書かれているのをよく見かけますが、これは日付記入欄という意味です。- 「今日は何日ですか(今日は何日だっけ)?」は、前述の jour du mois(直訳すると「月の日」)を使って
Quel jour du mois est-ce aujourd'hui ? や
Quel jour du mois sommes-nous ?
ということも可能ですが、これは少し上品な(悪くいえばまわりくどい)言い方であり、日常会話では
Le combien sommes-nous aujourd'hui ?
Nous somme le combien ?
On est le combien aujourd'hui ?
などが多用されます。こうした表現に含まれる le combien というのは、前述のように「日付の前には le をつける」ことから生まれた表現です。combien はもともと「どれくらい」という意味の副詞(英語の how much)ですが、ここでは名詞化しています。
また、「日付」を意味する date という言葉を使って、
Quelle date sommes-nous ? または
Quelle est la date d'aujourd'hui ?
といえば、曜日ではなく日付を尋ねていることがもっと明確になります。
これに対する答えは、たとえば「4 月 25 日です」なら、
Le 25 avril.
Aujourd'hui, c'est le 25 avril.
Nous sommes le 25 avril.
On est le 25 avril.
などといいます。
日付の表現の場合も、非人称の il は使わないので注意してください。
非人称の il は天候や時刻の表現で使用します。
季節
発音は「秋」だけ例外的です。
フランス語 | カタカナ発音 | 発音上の注意 | |
春 | printemps | プランタン | |
夏 | été | エテ | |
秋 | automne | オートンヌ | m は発音しない |
冬 | hiver | イヴェール |
「プランタン」はフランスの(フランス系の)デパートの名前になっているので、ご存知の方もいると思います。
語源的には le premier temps(最初の時季)を意味します。
4 つの季節名はすべて男性名詞ですが、「春」以外は母音で始まる単語なので、定冠詞をつけると l'(つまり男女同形)となります。
そのため、男性名詞であることを忘れないようにするためには、不定冠詞 un をつけて un été, un automne, un hiver と覚える必要があります(ただし、これらの名詞に不定冠詞がつくケースは限られます)。
「~に」という場合、「春」は前置詞 à を使用し、定冠詞 le とくっついて縮約形 au になりますが、それ以外は en を使用します。前置詞 en の後ろは基本的に無冠詞になります。
(※)「秋に」は à l'automne ということもあり、その他いろいろとバリエーションもあります(上の表はもっとも一般的な形)。
西暦
西暦は数字を読むのと同じように読みます。英語のように 2 桁ずつ区切って読むことはしません。
ただし、西暦に限らず数字一般の読み方として、1100 台から 1900 台までは、たとえば
- 1100 は mille cent(千百)の代わりに onze cents(11百)
- 1900 は mille neuf cents(千九百)の代わりに dix-neuf cents(19百)
のような読み方をすることもあります(特に会話の場合)。
そのため、西暦 1100~1999 年は 2 通りの読み方が存在することになります。
西暦 | 読み方 | カタカナ発音 |
1789 | mille sept cent quatre-vingt-neuf | ミル セットゥ サン キャトルヴァン ナフ |
dix-sept cent quatre-vingt-neuf | ディスセットゥ サン キャトルヴァン ナフ | |
1945 | mille neuf cent quarante-cinq | ミル ナフ サン キャラントゥ サンク |
dix-neuf cent quarante-cinq | ディズナフサン キャラントゥ サンク | |
2015 | deux mille quinze | ドゥ ミル キャンズ |
(学校では通常は表の太字の形を習います)
注意事項など
- cent(百)は複数には s をつけますが、後ろに端数が続く場合は s を省きます(細かい規則については辞書で cent を引くと記載されています)。
- 数字の読み方については「ローマ数字」のページにも一部記載しています。
- その他の数字をどう読むかについては ...たとえば 1234 の読み方なら『ロワイヤル仏和中辞典』の 1234 ページを開くと記載されています。
- 年月日を書く場合は、最初に日付を表す le(前述)をつけ、日、月、年の順で書きます。たとえば 1789年7月14日(=フランス革命勃発の日)なら
le 14 juillet 1789
ル キャトルズ ジュイエ ミル セットゥ サン キャトルヴァン ナフ
となります。
このように「月」は通常は数字ではなくアルファベットで綴ります。- 省略した書き方で、「月」を数字で書く場合も、日、月、年の順で書きます。たとえば、
2. 3. 2015(または 2. 3. 15 や 2/3/2015 や 02/03/15 等)
と書かれていたら、2015 年 3 月 2 日を意味します。ごく少数の例外を除き、これが 2 月 3 日を意味することはありません。- 年月日に曜日も入れる場合は、「曜日 le 日 月 年」の順で書きます。
たとえば 2015年5月23日(土曜)なら、
samedi le 23 mai 2015
となります。- 「~年に」という場合は前置詞は en を使います。たとえば、「私は 1991 年に生まれました」なら、
Je suis né en 1991.
のように言います。
日付まで言う場合は、「日付を表す le」をつけ、たとえば
Je suis né le 25 avril 1991.
(私は 1991 年 4 月 25 日に生まれました)
のように言います。
- 上の2つの例文の「né」は naître の過去分詞。 Je(私)が女性の場合は、過去分詞の性数の一致によって e がつき、née となります。
- 「~世紀」は伝統的にはローマ数字が使われます。
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