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北鎌フランス語講座 - 文法編「関係代名詞」

関係代名詞     関連ページ:関係代名詞 II


7 種類の関係代名詞

フランス語の関係代名詞は 7 種類です。大きく分けて、関係代名詞の前に前置詞がつかないタイプと、前に前置詞がつくタイプがあります。

前置詞なし関係代名詞(1) qui
(2) que (qu')
(3)
(4) dont
前置詞つき関係代名詞(5) 前置詞 + lequel
(6) 前置詞 + qui
(7) 前置詞 + quoi

表 1

「前置詞つき関係代名詞」というのは、要するに英語の in which や to whom のような使い方をする関係代名詞のことです。
表の (1) と (6) は同じ qui でも、用法がまったく異なるので、別物と捉えたほうがよく、その結果、7 種類となります。
なお、表の (3) の où は、前置詞をつけて使う(前に de がついて d'où となる)場合もありますが、意味・用法は大して変わりませんので、とりあえず除外しておきます。

使い方

どういう場合にどの関係代名詞を使うのか、以下に表にまとめてみます。

  • 関係代名詞(1)~(3)の使い方

英語では、関係代名詞 which は「先行詞が物」、who は「先行詞が人」、という使い分けをしますが、フランス語では、qui は「先行詞が(関係詞節内の動詞の意味上の)主語」、que は同じく「直接目的」のときに使います。人でも物でも構いません。

先行詞関係詞節内の
動詞の意味上の
 主語(1) qui
 直接目的(2) que (qu')
先行詞が関係詞節内の 場所・時(3)

表 2

関係詞節(=関係代名詞節)」とは、「関係代名詞も含め、関係代名詞の直前の先行詞に係る、カッコに入れられる部分のこと(小さな S や V を含む、関係代名詞の直後のグループのこと)」です。あとで例文で説明します。

  • 関係代名詞(4)~(7)の使い方
2 つの文に分けたとき、先行詞の前に
前置詞がつく前置詞句
がつく
dede 以外
先行詞が(4) dont (5)前置詞(句) + lequel
 (5)前置詞(句) + lequel
 (6)前置詞(句) + qui
漠然とした語・
前の文(文脈)全体
 (7)前置詞(句) + quoi

表 3

「2 つの文に分けたとき」については、後述の「関係代名詞 (4)~(7)を使った文を 2 つの文に分ける方法」を参照してください。
(5)の lequel は、先行詞は人でも物でも構いません。
なお、(4)dont の代わりに、先行詞が人の場合は、稀に「de qui」という形も使われます。

1) qui

表 2 のように、qui は「先行詞が関係詞節内の動詞の意味上の主語」の場合に使います。単純な例文を使って説明しましょう。

  J'ai vu la femme qui l'aime.

「J'」は「私は」(次に母音が来ているため「e」が「'」に変わった形)。「ai」は助動詞 avoir の現在(1人称単数)。「vu」は他動詞 voir (見る)の過去分詞。voir は英語の see と同様、「人」が直接目的だと「会う」という意味にもなります。「ai vu」で複合過去(「見た」または「会った」)。「femme」は「女」。女性名詞なので前に冠詞の女性形「la」がついています。「aime」は他動詞「aimer (愛する)」の3人称単数。「l'」は動詞の直前にあるので、定冠詞ではなく人称代名詞で、「aime」の目的語になっています。「le (彼を)」の「e」または「la (彼女を)」の「a」が「'」になった形ですが、ここでは「le (彼を)」が「l'」なったとしておきましょう。

さて、qui の直前の la femme が先行詞になります。qui l'aime は la femme を修飾しているため、カッコに入れてしまいましょう。

  J'ai vu la femme ( qui l'aime ).

カッコの中を訳さないと、「私は女性に会った」となります。文全体を直訳すると、カッコ内を前にかけて、「私は彼を愛している女性に会った」となります。

文の要素で分けると、「J'」が大きな主語(S)、「ai vu」が大きな動詞(V)、「la femme (qui l'aime) 」全体が大きな直接目的(OD)。
カッコの中を見ると、「l'」が小さな直接目的語(OD)、「aime」が小さな動詞(V)です。この「aime」の意味上の主語(S)が先行詞「la femme」になっています。

このように、先行詞(la femme)が関係詞節内の動詞(aime)の意味上の主語(S)になっている(つまり、女性「」彼を愛している)ため、関係代名詞 qui を使っているわけです。

ちなみにこの文を、関係代名詞 qui を使わずに 2 つに分けると、
  J'ai vu la femme. (私は女性に会った)
  La femme l'aime. (その女性は彼を愛している)
となります。

もともと「関係代名詞」とは、2 つの文の中に重複して同じ言葉がある場合に、重複している片方の言葉を代名詞に置き換えつつ、2 つの文を関係づけながら 1 つの文にする働きがあるため、「関係代名詞」と名づけられています。

それでは、上の 2 つに分けた文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の La femme は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい La femme は、2 つめの文の中で主語になっています。だから関係代名詞の qui を使うわけです。

次に、似たような例文を使って、que について説明してみます。

2) que

que は後ろに母音がくると「qu'」となります。

  J'ai vu la femme qu'il aime.

(1)の例文と見比べてください。
違っているのは、「qui l'」が「qu'il」になっている点です。
関係代名詞を除くと、その直後の「l'」が「il」になっている点だけです。
「l'」は「彼を」でしたが、「il」は「彼が」です。
関係詞節はカッコに入れることができ、

  J'ai vu la femme ( qu'il aime ).

直訳すると、カッコを前にかけて、「私は彼が愛している女性に会った」となります。

文の要素で分けると、「J'」が大きな主語(S)、「ai vu」が大きな動詞(V)、「la femme (qu'il aime) 」全体が大きな直接目的(OD)。
カッコの中を見ると、「il」が小さな主語(S)、「aime」が小さな動詞(V)です。この「aime」の意味上の直接目的語(OD)が先行詞「la femme」になっています。

このように、先行詞(la femme)が関係詞節内の動詞(aime)の意味上の直接目的語(OD)になっている(つまり、女性「」彼が愛している)ため、関係代名詞 que を使っているわけです。

この文を、関係代名詞を使わずに 2 つに分けると、
  J'ai vu la femme. (私は女性に会った)
  Il aime la femme. (彼はその女性を愛している)
となります。

それでは、上の 2 つに分けた文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の la femme は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい la femme は、2 つめの文の中で直接目的語になっています。だから関係代名詞の que を使うわけです。

ちなみに、(1)の例文と(2)の例文は、発音するとまったく同じになります(わざとそうしました)。口に出して言うときは、耳で聞いて区別できるように、少し違った言い方をします。

接続詞の que との見分け方先行詞が関係詞節内の動詞の OD ではない que強調構文については、「関係代名詞 II」のページを参照してください。

3) où

où は、表 2 の通り、「先行詞が関係詞節内の文から見て場所・時を表す場合」に使います。英語の where, when と同じです。

 a) 先行詞が場所を表す場合〔英語 where 〕

関係詞節内の(つまり関係代名詞の後ろで述べられる)事柄が「どこで」行われるのかを示す言葉が先行詞になると、関係代名詞 où が使われます。例えば、

  C'est la maison j'ai grandi. (それは私が成長した家です)

「C'est ~.」は「それは~です」。「maison」は女性名詞で「家」。
「ai」は助動詞 avoir の現在(1人称単数)。「grandi」は自動詞 grandir (成長する)の過去分詞。avoir + p.p. で複合過去になっています。

「私が成長した」のは「どこで」かというと、「その家で」成長したわけです。

この文を、関係代名詞を使わずに 2 つに分けると、次のようになります。

  C'est la maison. (それは家です)
  J'ai grandi dans la maison. (私はこの家で成長しました)

このように、2 つの文に分けた時に、2 つめの文の先行詞となるべき言葉(ここでは「la maison」)の前に、場所を表す前置詞(à, dans など)がつきます。
ただ、関係代名詞 où を使って 1 つの文にすると、場所を表す前置詞(à, dans など)は消えてしまうので、où というのは「場所を表す前置詞を含む関係代名詞」だということができます。

 b) 先行詞が時を表す場合〔英語 when 〕

関係詞節内の(つまり関係代名詞の後ろで述べられる)事柄が「いつ」行われるのかを示す言葉が先行詞になると、関係代名詞 où が使われます。
例えば、次の表現はよく使われる熟語ですが、関係代名詞 où が含まれています。

  au moment ... (...するときに)

「au」は前置詞 à と定冠詞 le の縮約形。「moment」は男性名詞で「瞬間」。
「...する瞬間に」というのが元の意味です。
先行詞は「moment」だけではなく、名詞の前に冠詞がついていたら、冠詞も含めて先行詞と捉えるので、厳密には「au」を à と le に分解したうちの le を含めた「le moment」が先行詞です。

このように、「...」の部分で表現される事柄が「いつ」行われるのかを示す言葉が先行詞になっているために、関係代名詞 où が使われています。

  • où は「関係副詞」だと言うこともできますが、où だけ関係副詞と称して別物扱いするより、関係代名詞に含めたほうが、すっきりするはずです。

関係代名詞(4)~(7)を使った文を 2 つの文に分ける方法

関係代名詞(4)~(7)を使った文は、すべて以下の方法で 2 つの文に分けることができます。

a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。
b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。
c) dont の場合は、dont を消し、代わりに先行詞の前に de をつける。
  (5)~(7)の「前置詞(句)つき関係代名詞」の場合は、関係代名詞を消し、
  前置詞(句)を先行詞の前に移動する。

d) dont の場合は「de + 先行詞」、(5)~(7)の場合は「前置詞(句) + 先行詞」を、
  後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
  (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

以下、例文を使って 2 つの文に分けてみましょう。

4) dont

dont は、表 3 の通り、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞 de がつく」場合に使用し、先行詞は「物」でも「人」でも「抽象名詞・前の文」でも構いません。
英語の whose や of which に相当します。

  • 例文 1 : 名詞に係る場合

  J'ai vu la dame dont le fils est mort.

「J'ai vu」は、上の関係代名詞 qui と que の例文でも出てきました。「dame」は「婦人」で女性名詞なので、前に冠詞「la」がついています。「fils」は「息子」で男性名詞なので、前に冠詞「le」がついています。「est」は助動詞「être」の現在形(3人称単数)。「mort」は「mourir (死ぬ)」の過去分詞。「mourir」は「場所の移動や状態の変化を表す自動詞」なので、「être + p.p.」で複合過去(「死んだ」)になります。

さて、前述の「関係代名詞(4)~(7)を使った文を 2 つの文に分ける方法」を見ながら、この文を 2 つの文に分けてみましょう。

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    カッコに入る(関係詞節となる)のは、「dont le fils est mort」なので、これを除くと、
      J'ai vu la dame. (私は婦人に会った)
    これが 1 つめの文になります。次に、

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      la dame dont le fils est mort
    となります。

  • c) dont を消し、代わりに先行詞の前に de をつける。

      de la dame   le fils est mort
    という 2 つのグループに分かれます。

  • d) 「de + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    この文の場合、「de la dame」は「le fils」という名詞に係ると解釈する以外、取りようがありません。ですので、「de la dame」を「le fils」の後ろに入れて、
      Le fils de la dame est mort. (婦人の息子は死んだ)
    となります。これが 2 つめの文です。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  J'ai vu la dame.
  Le fils de la dame est mort.

それでは逆に、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の la dame は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい la dame の前には、前置詞 de がついています。
表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞が de がつく」場合は dont を使います。
そうしたら、重複している言葉(la dame)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、dont を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中の「de + 重複している言葉(la dame)」以外の部分(つまり「le fils est mort」)を dont の直後に持ってきます。すると、もとの文、

  J'ai vu la dame dont le fils est mort.
    (私は、息子が死んだ(=息子を亡くした)婦人に会った)

になります。

  • 例文 2 : de を伴う動詞に係る場合

  Vos efforts dont la réussite dépend sont insuffisants.

「efforts」は男性名詞「effort (努力)」の複数形で、所有形容詞「vos (あなたの)」がついています。「réussite (成功)」は女性名詞なので冠詞「la」がついています。「sont」は「être (~である)」の現在形(3人称複数)。「insuffisants」は形容詞「insuffisant (不十分な)」が(「efforts」に合わせて)男性複数になった形。
「dépend」は間接他動詞「dépendre」の3人称単数。「dépendre de~」で「~次第だ」の意味。「dépendre」は基本的に必ず前置詞「de」とセットで用います。

さて、例文 1 と同じように、これを 2 つの文に分けてみます。

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    カッコに入れるのは、関係代名詞の前からです。どこまでカッコに入れる(関係詞節に含める)かというと、一般的な大原則として、「節」(=小さな S + V を含むグループのこと)の中に動詞が 2 つ存在することは(並列の場合を除き)ありえません。この場合、「dépend」が 1 つめの動詞(V)で、同じ「節」の中にもうひとつ動詞を含めることはできないため、2 つめの動詞(ここでは「sont」)の前まで(つまり「dont la réussite dépend」)がカッコに入ります(=関係詞節になります)。そうすると、
      Vos efforts sont insuffisants.
    が 1 つめの文になります。

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      Vos efforts dont la réussite dépend

  • c) dont を消し、代わりに先行詞の前に de をつける。

      de vos efforts  la réussite dépend

  • d) 「de + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    「dépendre」は前置詞「de」と一緒に使う間接他動詞で、「dépendre de ~」で「~次第だ」という使い方をします。ですので、「de vos efforts」は「la réussite dépend」の後ろに組み込み、「La réussite dépend de vos efforts.」となります。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  Vos efforts sont insuffisants. (あなたの努力は不十分だ。)
  La réussite dépend de vos efforts. (成功はあなたの努力次第だ)

また、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の vos efforts は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい vos efforts の前には、前置詞 de がついています。
表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞が de がつく」場合は dont を使います。
そうしたら、重複している言葉(vos efforts)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、dont を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中の「de + 重複している言葉(vos efforts)」以外の部分(つまり「La réussite dépend」)を dont の直後に持ってきます。すると、もとの文、

  Vos efforts dont la réussite dépend sont insuffisants.

になります。先行詞に掛けて訳すと、逐語訳では
「成功がそれ次第であるところの、あなたの努力は不十分だ」
ですが、堅苦しいので、
「成功はあなたの努力次第なのに、あなたの努力は不十分だ」
と訳してもよいでしょう。

dontフランス語の関係代名詞の要(かなめ)ともいうべき言葉で、これが理解できれば、あとの関係代名詞はそれほど怖くありません。
くどいようですが、もう 1 つ例文を挙げてみます。

  • 例文 3 : de を伴う形容詞に係る場合

  La voiture dont il est fier marche très vite.

「voiture (車)」は女性名詞なので、前に冠詞「la」がついています。「est」は「être」の現在形(3人称単数)。形容詞「fier (誇りに思っている、自慢している)」は「de」と一緒に使う形容詞(これがミソ)で、「fier de ~」で「~を誇りに思っている、~を自慢している」。「marche」は自動詞「marcher ( [車が] 走る)」の現在形(3人称単数)。「très」は副詞で「非常に」。「vite」も副詞で「速く」。

さて、これを 2 つの文に分けてみますと、

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    関係代名詞 dont の前から、どこまでカッコに入れる(関係詞節に含める)かというと、1 つめの動詞は「est」で、2 つめの動詞は「marche」ですから、さきほどの原則により、2 つめの動詞「marche」の前までとなり、「dont il est fier」がカッコに入ります(関係詞節になります)。そうすると、
      La voiture marche très vite.
    が 1 つめの文になります。

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      La voiture dont il est fier

  • c) dont を消し、代わりに先行詞の前に de をつける。

      de la voiture  il est fier

  • d) 「de + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    形容詞「fier (誇りに思っている、自慢している)」は「de」と一緒に使う形容詞で、「fier de ~」で「~を誇りに思っている、~を自慢している」となります。とすると、「de la voiture」は「il est fier」の後ろに持ってくるのが適当です。こうして 2 つめの文は「Il est fier de la voiture.」となります。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  La voiture marche très vite. (その車はとても速く走る)
  Il est fier de la voiture. (彼はその車を誇りに思っている)

例によって、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみます。
2 つめの文の la voiture は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい la voiture の前には、前置詞 de がついています。
表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞が de がつく」場合は dont を使います。
そうしたら、重複している言葉(la voiture)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、dont を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中の「de + 重複している言葉(la voiture)」以外の部分(つまり「Il est fier」)を dont の直後に持ってきます。すると、もとの文

  La voiture dont il est fier marche très vite.
    (彼が誇りに思っているその車は、とても速く走る)

になります。

単純な例ばかり挙げてきましたが、どんな複雑な文でも、この方法で 2 つの文に分けることができますので、試してみてください。



以下の 5、6、7 の関係代名詞は、通常は初級文法では教えられません。

5) 前置詞(句) + lequel

関係代名詞の lequel は 疑問代名詞の lequelとまったく同じ形で、先行詞となる名詞にあわせて 4 通りに変化します。
関係代名詞の中で性数が変化するのは lequel だけです。

男性女性
単数lequellaquelle
複数lesquelslesquelles

lequel は、分解すると le (定冠詞) + quel (「どの」という意味の疑問形容詞)で成り立っていますが、この定冠詞の部分は、定冠詞の縮約形と同様、前置詞「à」「de」とくっついた形になります(女性単数のみ縮約しません)。

男性女性
単数auquelà laquelle
複数auxquelsauxquelles

à + lequel の縮約形

男性女性
単数duquelde laquelle
複数desquelsdesquelles

de + lequel の縮約形


  • 前置詞 + lequel

  J'ai oublié le titre du livre dans lequel j'ai trouvé ce mot.

「ai」は助動詞 avoir の現在(1人称単数)、「oublié」は他動詞「oublier (忘れる)」の過去分詞なので、avoir + p.p. で複合過去。「titre (題名)」も「livre (本)」も男性名詞で、ともに単数形で使っています。

さて、この文の先行詞はどれでしょうか。
先行詞とは、関係代名詞の前の(冠詞+)名詞(のグループ)のことです。「前置詞つき関係代名詞」の場合は、前置詞の前の(冠詞+)名詞(のグループ)になります。
ここでは、dans lequel の前にある livre が先行詞ですが、厳密には、livre の前の du は「前置詞 de + 定冠詞 le の縮約形」ですから、このうちの le と livre が先行詞です。

それでは、前述の「関係代名詞(4)~(7)を使った文を 2 つの文に分ける方法」を見ながら、この文を 2 つの文に分けてみましょう。

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    カッコに入る(関係詞節となる)のは、「dans lequel j'ai trouvé ce mot」ですので、これを除くと、
      J'ai oublié le titre du livre. (私は本の題名を忘れてしまった)
    これが 1 つめの文になります。次に、

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      le livre dans lequel j'ai trouvé ce mot
    です。

  • c) 「前置詞つき関係代名詞」の場合は、関係代名詞を消し、
      前置詞を先行詞の前に移動する。

    lequel を消して、前置詞 dans を先行詞 le livre の前に移動します。
      dans le livre    j'ai trouvé ce mot
    という 2 つのグループに分かれます。

  • d) 「前置詞 + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    この文の場合、
      J'ai trouvé ce mot dans le livre. (私はその言葉を本の中で見つけた)
    となります。これが 2 つめの文です。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  J'ai oublié le titre du livre.
  J'ai trouvé ce mot dans le livre.

それでは逆に、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の le livre は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい le livre の前には、前置詞 dans がついています。
表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に de 以外の前置詞がつく」場合で、先行詞が「物」の場合は、lequel を使います。
そうしたら、重複している言葉(le livre)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、2 つめの文の重複している言葉(le livre)の前に前置詞(dans)がついていたら、「前置詞(dans) + lequel」を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中のそれ以外の部分(つまり「J'ai trouvé ce mot」)を lequel の直後に持ってきます。すると、もとの文、

  J'ai oublié le titre du livre dans lequel j'ai trouvé ce mot.
    (私はその言葉を見つけた本の題名を忘れてしまった)

になります。

  • 前置詞句 + lequel

前置詞句とは、2 語以上で 1 語の前置詞扱いになるグループのことです。

  L'arbre à l'ombre duquel je me suis reposé n'existe plus.

「arbre (木)」は男性名詞。「ombre (影)」は女性名詞。「suis」は助動詞 être の現在(1人称単数)。「reposé」は他動詞「reposer (休ませる)」の過去分詞。「se reposer」で「自分を休ませる」、つまり「休む」の意味。この再帰代名詞 se は、je の後ろなので「me」になっています。「suis reposé」は être + p.p. ですが、再帰代名詞と一緒に使っているため、受動態ではなく複合過去です。「existe」は自動詞「exister (存在する)」の現在(3人称単数)。「ne... plus」は「もはや... ない」という否定の表現。

さて、この文の先行詞はどれでしょうか。
duquel は「de + lequel の縮約形」ですが、そもそも lequel は先行詞にあわせて性数が変化します。この文では、lequel なので先行詞は男性単数のはずです。直前の ombre は女性名詞ですから、先行詞にはなりません。男性名詞は arbre ですので、冠詞も含めた「L'arbre」が先行詞となります。
ということは、「à l'ombre de」が 1 語扱いの前置詞句ということになります。「~の影で」という意味です。

それでは、例によってこの文を 2 つの文に分けてみましょう。

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    「à l'ombre duquel」からカッコに入ります。これを「duquel」からカッコに入れたら、滅茶苦茶になりますので、さきほどの「先行詞はどれか」ということが重要になります。
    どこまでカッコに入る(関係詞節となる)かというと、(並列の場合を除き)動詞が 2 つということはありえませんので、2 つめの動詞 existe の前まで(正確には、否定の ne の前まで)がカッコに入ります。つまり、「à l'ombre duquel je me suis reposé」の部分がカッコに入ります。これを除くと、
      L'arbre n'existe plus. (その木はもう存在していない)
    これが 1 つめの文になります。次に、

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      L'arbre à l'ombre duquel je me suis reposé
    です。

  • c) 「前置詞句つき関係代名詞」の場合は、関係代名詞を消し、
      前置詞句を先行詞の前に移動する。

    duquel は、あらかじめ「de + lequel」に分けておきます。このうちの lequel を消して、前置詞句の à l'ombre de を先行詞 L'arbre の前に移動します。すると、
      à l'ombre de l'arbre    je me suis reposé
    という 2 つのグループに分かれます。

  • d) 「前置詞句 + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    この文の場合、
      Je me suis reposé à l'ombre de l'arbre. (私はその木の陰で休んだ)
    となります。これが 2 つめの文です。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  L'arbre n'existe plus.
  Je me suis reposé à l'ombre de l'arbre.

それでは逆に、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の l'arbre は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい l'arbre の前には、前置詞 de がついています。
表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞 de がつく」場合は dont を使う... はずですが、ここで一つ重要な規則があります。それは、「dont を使って、なおかつ先行詞となる(冠詞+)名詞の前に前置詞が来る言い方はできない」という規則です。つまり、「à l'ombre dont」という言い方はできないのです。たとえ熟語ではなくても、「à l'ombre de」のように「前置詞+(冠詞+)名詞+de」という並びになっていたら、前置詞句扱いになると捉える必要があります。
そうすると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞句がつく」ことになります。この場合、先行詞が「物」であれば lequel を使います。
そうしたら、重複している言葉(l'arbre)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、2 つめの文の重複している言葉(l'arbre)の前に前置詞句(à l'ombre de)がついていたら、「前置詞句(à l'ombre de) + lequel」(de + lequelduquel となる)を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中のそれ以外の部分(つまり「Je me suis reposé」)を lequel の直後に持ってきます。すると、もとの文、

  L'arbre à l'ombre duquel je me suis reposé n'existe plus.
    (私がその影で休んだ木は、もう存在していない)

になります。

6) 前置詞(句) + qui

まず、この qui は (1)の関係代名詞 qui とはまったく別物だと捉える必要があります。

表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に de 以外の前置詞または前置詞句がつく」場合で、先行詞が「人」の場合は、qui または lequel を使います。
先行詞が「人」の場合は、「qui」を使ったほうが、「先行詞は人だな」ということが明確になり、こちらのほうが頻繁に使用されます。
男か女かはっきりさせたい場合は、「lequel」を使ったほうが(lequel は先行詞に合わせて性数の一致をするので)明確になります。

  • 前置詞 + qui

  La fille à qui vous parliez est une de mes amies.

「fille (少女)」。「parliez」は「parler (話す)」の半過去(2人称複数)なので、「話していた」となります。「parler à ~」で「~に話しかける」という意味です。「ami (友人)」は女の友人だと語尾に e がついて「amie」となりますが、ここではさらに複数の s がついています。「une de mes amies」で「複数の女の友人のうちの一人」となります(英語に逐語訳すると「one of my friends」)。単に「mon amie (私の女友達)」と言うと「恋人」の意味になる場合もあるため、「たくさんいる友人のうちの一人」と言っているわけで、訳す時は単に「私の友人」でいいでしょう。

さて、例によって「関係代名詞(4)~(7)を使った文を 2 つの文に分ける方法」を使って、この文を 2 つの文に分けてみましょう。

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    関係代名詞の前の前置詞「à」からカッコに入ります。どこまでカッコに入るかというと、(並列の場合を除き)動詞が 2 つということはありえませんので、2 つめの動詞 est の前までがカッコに入ります。つまりカッコに入る(関係詞節となる)のは、「à qui vous parliez」ですので、これを除くと、
      La fille est une de mes amies. (その少女は私の友人です)
    これが 1 つめの文になります。次に、

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      La fille à qui vous parliez
    です。

  • c) 「前置詞つき関係代名詞」の場合は、関係代名詞を消し、
      前置詞を先行詞の前に移動する。

    qui を消して、前置詞 à を先行詞 La fille の前に移動します。
      à la fille    vous parliez
    という 2 つのグループに分かれます。

  • d) 「前置詞 + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    この文の場合、「parler à ~ (~に話しかける)」という使い方を踏まえ、
      Vous parliez à la fille. (あなたはその少女に話しかけていた)
    となります。これが 2 つめの文です。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  La fille est une de mes amies.
  Vous parliez à la fille.

それでは逆に、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の la fille は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい la fille の前には、前置詞 à がついています。
表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に de 以外の前置詞がつく」場合で、先行詞が「人」の場合は、lequel または qui を使います。
lequel を使うこともできますが、ここでは qui を使ってみましょう。
そうしたら、重複している言葉(la fille)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、2 つめの文の重複している言葉(la fille)の前に前置詞(à)がついていたら、「前置詞(à) + qui」を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中のそれ以外の部分(つまり「Vous parliez」)を qui の直後に持ってきます。すると、もとの文、

  La fille à qui vous parliez est une de mes amies.
    (あなたが話しかけていたその少女は、私の友人です)

になります。

  • 前置詞句 + qui

  J'ai perdu l'ami sans l'aide de qui je ne peux rien.

「perdu」は他動詞 perdre (失う)の過去分詞。avoir + p.p. で複合過去です。「ami」は e が付いていないので、男の友人です。「sans (~なしで)」は前置詞(英語の without)。「aide (助け)」は女性名詞。「peux」は pouvoir (できる)の現在(1人称単数)。「ne... rien」で「何も... ない」。

さて、この文の先行詞はどれでしょうか。
関係代名詞 qui の前には冠詞+名詞の「l'aide」がありますが、関係代名詞 qui は、前に前置詞(句)がついている場合は、先行詞は「人」のはずですから、「l'ami」が先行詞です。ということは、「sans l'aide de」が 1 語扱いの前置詞句ということになります。「~の助けなしに」という意味です。

それでは、例によってこの文を 2 つの文に分けてみましょう。

  • a) 関係詞節(=カッコに入れた部分)を除いたものが、1 つめの文になる。

    「sans l'aide de」からカッコに入ります。どこまでカッコに入る(関係詞節となる)かというと、これ以降に動詞は 1 つしかありませんので、文末までカッコに入ります。これを除くと、
      J'ai perdu l'ami. (私は友人を失った)
    これが 1 つめの文になります。次に、

  • b) 2 つめの文を導き出すには、まず先行詞と関係詞節だけを取り出す。

      l'ami sans l'aide de qui je ne peux rien
    です。

  • c) 「前置詞句つき関係代名詞」の場合は、関係代名詞を消し、
      前置詞句を先行詞の前に移動する。

    qui を消して、前置詞句扱いの sans l'aide de を先行詞 l'ami の前に移動します。すると、
      sans l'aide de l'ami    je ne peux rien
    という 2 つのグループに分かれます。

  • d) 「前置詞句 + 先行詞」を、後ろの部分のどこかに組み込むと 2 つめの文になる
      (どこに組み込むかは文脈で判断する)。

    この文の場合、
      Je ne peux rien sans l'aide de l'ami.
        (私はその友人の助けなしでは何もできない)
    となります。これが 2 つめの文です。

以上で、次のように 2 つの文に分けられました。

  J'ai perdu l'ami.
  Je ne peux rien sans l'aide de l'ami.

それでは逆に、この 2 つの文を出発点に、関係代名詞を使って 1 つの文にまとめるにはどうするか、という視点で見てみましょう。
2 つめの文の l'ami は 1 つめの文と重複しているから、これを「代名詞」に置き換えましょう、そして 2 つの文は短いから、ついでに 1 つの文に「関係」づけて(結びつけて)しまいましょう。それではどの「関係代名詞」を使うかというと、代名詞に置き換えたい l'ami の前には、前置詞 de がついています。
「表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞 de がつく」場合は dont を使う... はずですが、上の「前置詞句 + lequel」でも出てきたように、「dont を使って、なおかつ先行詞となる(冠詞+)名詞の前に前置詞が来る言い方はできない」という規則があります。つまり、「sans l'aide dont」という言い方はできないのです。たとえ熟語ではなくても、「sans l'aide de」のように「前置詞+(冠詞+)名詞+de」という並びになっていたら、前置詞句扱いになると捉える必要があります。
そうすると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に前置詞句がつく」ことになります。先行詞が「人」であれば qui または lequel を使いますが、ここでは qui を使いましょう。
そうしたら、重複している言葉(l'ami)のうち、1 つめの文の中の言葉を「先行詞」にします。そして、2 つめの文の重複している言葉(l'ami)の前に前置詞句(sans l'aide de)がついていたら、「前置詞句(sans l'aide de) + qui」を先行詞の直後に置き、2 つめの文の中のそれ以外の部分(つまり「Je ne peux rien」)を qui の直後に持ってきます。すると、もとの文、

  J'ai perdu l'ami sans l'aide de qui je ne peux rien.
    (私はその助けなしでは何もできないような友人を失った)

になります。

7) 前置詞(句) + quoi

表 3 」によると、「2 つの文に分けたとき、先行詞の前に de 以外の前置詞または前置詞句がつく」場合で、先行詞が「漠然とした語」または「前の文(文脈)全体」である場合は、quoi を使います。「漠然とした語」とは、具体的には、指示代名詞 ce代名詞 rien、名詞 chose (「もの、こと」の意味)などです。

  Je ne peux pas savoir ce à quoi tu penses.
      (私は君が考えていることを知ることができない)

「peux」は pouvoir (~できる)の現在(1人称単数)。これは準助動詞なので、後ろにくる他動詞「savoir (知る)」は不定詞になっています。
ce は関係代名詞の先行詞になると、「...なもの」「...なこと」という意味になります。
「penses」は他動詞 penser (考える)の現在(2人称単数)。penser は「penser de ~ (~について考える)」という使い方もしますが、「penser à ~ (~のことを考える)」という使い方もします。ここでは後者なので、関係代名詞の前に à がついています。「à quoi tu penses」の部分が、前の先行詞の ce にかかっています。

この関係代名詞を使った例文は、それほど複雑ではないため、2 つの文に分ければ理解しやすくなるというわけでもありませんが、あえて分けると、

  Je ne peux pas savoir cela. (私はそのことを知ることができない)
  Tu penses à cela. (君はそのことについて考えている)

となります。
指示代名詞の ce は、「être の主語になる場合」や「先行詞になる場合」は ce ですが、それ以外は cela を使うため、2 つの文に分けると cela になります(ceci でも構いませんが、会話では一般に「ceci」よりも「cela」のほうがよく使われます)。



【関連ページ】
関係代名詞 II











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